「眠る携帯電話」の危機
- Rikuto Watanabe
- 3月1日
- 読了時間: 2分
更新日:4月25日
個人情報が詰まっているため処分できず、古くなったり壊れたりした携帯電話を自宅に置いていませんか?
小売・リサイクル会社「株式会社ゲオ」によると、2019年に日本全国で約2兆1239億7643万台(2兆1200億円)相当の携帯電話が家庭に放置されていました。この数字は4年前の同額から約30%(8691億円)増加しています。
関西大学などの研究者がまとめたところによると、2023年に日本で流通する「眠っている携帯電話」の数は3億5500万台程度です。

興味深いことに、日本の家庭に蓄積されている携帯電話のかなりの部分(2019年は約8000万台)は「ガラケー」と呼ばれており、直訳すると「ガラパゴスフォン」となります。このような奇妙な名前がつけられた理由は、他の生態系から隔離され、豊かな固有種を支えているガラパゴス諸島のように、これらの日本の携帯電話は世界から独立して開発されており、海外での使用には適していないためです。
その結果、これらの高度に特殊化されたモデルの携帯電話は、日本国外での使用が制限されています。古くて壊れた携帯電話の蓄積から生じる問題は深刻です。デバイス内に含まれる大量の金、プラチナ、銅などの希少金属が閉じ込められ、無駄になっています。新しい携帯電話の合成に使用される希少金属の大部分は、動物の生息地を犠牲にして地球から抽出されており、天然資源の枯渇を助長し、環境破壊の一因となっています。
2023年までに、全国で6.52兆円相当の放置されている携帯電話がありました。オリンピックメダルの製造に関する取り組みなど、「眠っている携帯電話」の蔓延を減らすために行われたいくつかの取り組みにもかかわらず、忘れられた携帯電話の数は依然として驚くべき速度で増加しています。
私の使命は、眠っている携帯電話の数を減らすことです。小さなへこみでも、建物を崩壊させるのに十分です。
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